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馬

ごあいさつ

一頭のいらなくなった馬を引き取ったことから始まりました
脚を悪くして、もう乗ることができなくなった馬です その馬は、不思議と直ぐに元気になり、誰を乗せても大人しく従順になりました 娘のリナが小学三年生の頃です

クラスメートの障がい児のお世話係をしていたリナは、「車椅子の友達を馬に乗せてあげたいぁー」と話すので、元々ホースセラピーの知識があったので、近くの障がい児訓練施設にボランティアで訪問することになりました

いつもの目線と違う高さと、馬の背中の揺れの楽しさに、喜んで声を上げる子ども達 それが、ある子どもが乗った時笑っている子どもを見て、お母さん方がみんな泣いているのです 不思議で、どうなさったのか聞くと、お母さんが「初めて笑顔を見た」と言いました

この子は一生笑わないとお医者さんに告げられていて、初めて笑顔を見たそうです
それからも続々と子どもたちは変わっていきました

不眠の子どもがよく寝れる リハビリで毎回泣いていたのに泣かない、目がイキイキして来たなどなどの報告があり、私は自分のこの行動と、馬の重要性に気づきました それと同時に、障がい者がこんなに生きるのに困難であることも認識しました

この活動を確かなものにするのと、安全に行うため、特定非営利活動法人五色ホースクラブを設立しました
専業主婦で父は公務員という家庭で育った私は経営も出来ませんが、馬の事や、安全対策に関してはプロです
毎年持ち出しが出ますが、自分のできる範囲でしか活動せず、お金を借りることなく、障がい者、障がい児、不登校、引きこもり、高齢者、そして難病の人たち。生きるのに困難な方を対象に、活動を行ってきました

その中で、20年近く真摯に活動をしてきて、仲間が増え、専門家も増え、毎回研究をし、一人一人にあったプログラムを作る、福祉乗馬が出来上がりました

福祉乗馬とは、全ての人に幸福と癒しをコンセプトにしています

「機械や、流作業のリハビリより、馬上で脳を鍛えながらの全身運動が出来る」
「ゲームやバーチャルな物ではなく、大きな馬体を感じることで、命を体感出来る」
「大きな馬を操ることにより、コミュニケーション力が高まる」
現代を生きる人にとって、とても大切なことが福祉乗馬にはあります。一番重要なのは、ボランティアをしている私たちが、馬や、人たちに接することで、とても幸福であり、幸せであるのです
この活動は必ず日本中に広がっていくと信じています

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滝本眞弓

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